涙と女の子と小学生。

日々の日記
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20120811142954

こないだのクライアント先に向かう途中の話であります。

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サイトのリニューアルコンペで勝利し、ローンチしてからというものデザイン、実装力、企画力など、総合的に高評価頂き、ありがたいことに徐々に仕事をいただくようになった。先方の事業はWebの活用は必須の業種で、先方社内でも事業ごとに様々な部署が存在し、案件ごとに違った担当者から発注をいただく、というような形になっている。そして最近はというもの週に1度は必ず打ち合わせに訪問するほどになっており、その日も、もういつものようにクライアント先に訪問があったのである。

会社からそう遠くはない同じ市内にあり、ちょうど会社を30分前に出れば4,5分前に到着する、ということがこれまでの訪問の経験からわかってたので、その日も15時からの打ち合わせに14:30に会社を出発した。一駅電車に揺られ、クライアント先の最寄りの駅へ。駅からは10分程歩いた場所にあり、その日の気温は27度位。本格的な夏の気温の一歩手前だったが、歩いていることもあり汗がダラダラ。早く着いてクーラーで涼みたーなんて思いながら歩いていた。

そろそろ見慣れてきた街の風景を眺めながら進んでいると、幼い声が聞こえ、小学生がちらほらいることに気づいた。駅からクライアント先の間には小学校があり、そうか、15時前と言えば下校の時間か、今から家に帰るんだなぁと道を挟んだ向こう側で、5,6人の友達同士で歩く小学生を眺めながら歩いていた。そして時計を確認すると、14:55分。やば!少し出るのが遅かったかなぁと焦りつつ、少し早足で前にいた小学生を追い抜かすまさにそのとき、「グスッ」という鼻をすする音が聞こえた。そして追い抜いたあと恐る恐る振り返って見ると、小さな、1年生くらいの女の子がひとりでぼろぼろと大粒の涙をこぼしながら悲しそうに歩いているではないか!

自分には、まだ上の子が幼稚園に入ったばかり、下の子はまだ1歳半の姉妹がおり、最近というもの小さな女の子を見ると自分の娘のちょっと先の未来を映しているように感じられる。

そこで何をしたかというと、何もせずにクライアント先に向かったわけですが、一日中ずっとこころにひっかかってたわけです。知ってながら何もせずに去ってしまった罪悪感と、周りの目を気にした自分の情けなさに。例えばシュッとした男性を見ると、キマってるな!とか、美しい女性を見ると、見とれてしまうほど美人ですね!とかそういうのを知らない人同士でも普通に言える世の中になってほしいと思っているこの私が人の目を気にして何もしなかったというのはどういうこと!?と心の中の天使に責められることになるわけです。悪魔は横で笑っている。時間がなくても、それくらい説明すれば理解してくれるクライアント。ひとりで声をかけるのに戸惑うなら、道路を挟んだところに居た同じ学校の年上の男の子、女の子の集団側に声をかけて知らせてあげるとか何でもあっただろうに・・・

で、ずっと心にひっかかっていて、家に帰ってから奥様にそのことを話すと、そんなん小さい時には良くあることやし大したことやないんやから声なんかかけんでもええ。と即答だったので気が楽になりましたが少し寂しい気持ちになったのでした。

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