読了。星新一 「未来いそっぷ」

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今日は日々の日記をひとつ。

先日ひょんなことからブックオフに立ち寄りました。
私は、基本ビジネス関連の本を読むことが多いのだが、小説も大変好きでありまして、中でも星新一なんかは初めて読んだとき、こんな作品が読みたかったんだ的な衝撃を受けたことを今でも忘れません。
てなわけで星新一作品を今までざっと読んできたのですが、まだまだ読んでいない作品があり、ブックオフに立ち寄るたびに探しているのです。そんな探さなくてもAmazonで買やいいという話なんですが、Amazonの 中古を見ると、あらまぁ、こんな素晴らしい作品が1円とかで売ってるわけです。いくら売れないとはいっても1円で販売して何になるの?と思ってしまいますがそれはさておき、本体が1円なのにもかかわらず送料が250円もするわけですよ。あれ?逆?と思ってしまいますが。それはそれでちょっと嫌な感じもするので買わないわけですが。本体が安くて送料が高い・・・それこそ星新一の昔の作品の中で出てきそうな出来事だなぁと感じながらブログを書いています。

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そして表題の本題を忘れかけましたが、「未来いそっぷ」という作品を読みました。中でも、星新一作品の中でもある方面からは代表作と言われる、「或る夜の出来事」が収録されています。これ電車の中で読んで泣きそうになりました。一昨日の話ですよこれ。

物語の季節はクリスマス。タイムリーな感じですが、舞台はクリスマスの夜にひとりで、特に予定もなく家に寂しくいる男の部屋からはじまります。寂しさを紛らわすために酒を飲み、うつろうつろとなってきた男のもとにサンタクロースが現れ、願いをひとつ叶えてあげると・・・

ネタバレですが、男は自分よりももっとサンタクロースを必要としている人がいる、ということで近所で、若くして病気になった女の子がいるのでその子の元へ行って上げてくれ、というわけですが、 その女の子も、誰かわからないけど私のことを気にかけてくれている人がいるということだけで満足し、もっと不幸なだれだれさんの元に行ってあげて・・・ということで、結局サンタクロースは誰の願いも叶えることなく終わるのですが、、

もちろん、今日の競争社会があったからこそ今の私たちがいるわけなので一概に非難することはできませんが、もうそろそろ、一段落してもいいのではないかなぁと。思いやりの心を世界共通、全世界の人たちが持つことができればどれほど素晴らしい世界になるだろうか、と考えた夜ででございました。星新一先生をまだ読んだことのない人は、人生の中の、この小説を読むまでのたった数時間をこの本にささげても無駄にはならないと断言いたします。私もこんな面白い小説を書いてみたいものだ。

あと、違う方面から代表作品と言われている「ボッコちゃん」収録の名書はこちら

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